
オフラインかクラウドか:ホテル管理ソフトウェアの違いはどこにあるか
5つ星ホテル、リゾート、チェーンの管理ソフトウェアを選ぶとき、早い段階で出てくる問いがあります。オフライン型のホテル管理ソフトウェアにするか、クラウド型にするか。「オフライン」とは、ベトナムで多くの人がオンプレミス型ソフトウェアを指して使う言葉です。ソフトウェアはホテル内に設置したサーバーで動き、各部門は社内ネットワークでつながります。クラウド型ソフトウェアは提供会社のインフラ上で動き、スタッフはインターネット経由でアクセスします。
本稿は、2つのモデルを比較検討しているオーナー、総支配人、技術部門に向けたものです。どちらか一方を推すものではありません。それぞれに長所と短所があり、どちらも状況に応じて合理的な選択です。DiHotelでは同じソフトウェアがオンプレミス、クラウド、ハイブリッドのいずれでも動くため、ホテルが2つのリスクのどちらかを選ばされることもありません。本当に避けるべきものは別のところにあります。老朽化したサーバーに縛られることです。
第1部:オフライン型とクラウド型のホテル管理ソフトウェア——2つの言葉を正しく理解する
「オフライン」とは、インターネットがまったく不要という意味ではありません。オンプレミス型ソフトウェアでも、ホテルの外とやり取りする業務にはインターネットが必要です。オンライン販売チャネルからの予約受信、電子インボイスの送信、オーナーによる数字の遠隔確認などです。インターネットを必要としないのは、社内ネットワーク上で動く業務です。DiHotelをホテル専用のサーバーでオンプレミス運用している場合、インターネットが切れてもフロントは通常どおりチェックイン・チェックアウトを行えます。
「クラウド」とは、データがどこかに漂っているという意味でもありません。データは、提供会社が運営または借り受けているデータセンターのサーバー上にあります。ホテルは社内にサーバーを置かず、インターネット回線経由でソフトウェアにアクセスします。
第2部:4つの本質的な違い
データの所在
オンプレミスでは、データはホテルのサーバールームにあります。クラウドでは、提供会社のデータセンターにあります。どこにあるにせよ、より重要なのは、データが誰のものか、そして持ち出せるかどうかです。DiHotelでは、どの方式で運用してもデータはホテルのものであり、ホテルが全データを出力できることを契約に明記しています。ホテルは当社を含め、すべてのベンダーにまさにこの質問をすべきです。
個人データ保護法(第91/2025/QH15号)は2026年1月1日に施行されました。データがオンプレミスにあってもクラウドにあっても、ホテルは、顧客データはどこにあるのか、誰がアクセスできるのか、どう保護されているのかに答えられなければなりません。あわせてホテルの個人データ保護の記事もご覧ください。
バックアップ、復旧、インフラのセキュリティを誰が担うか
オンプレミスでは、ホテル自身がインフラを担います。サーバー、予備電源、サーバールーム、OSの更新プログラム、バックアップと定期的な復元テストです。これらはホテルの技術部門または外部委託先が行います。クラウドでは、インフラは提供会社に移ります。DiHotelをクラウドで運用する場合、バックアップ、復旧、インフラのセキュリティは提供会社が担います。どちらのモデルでもホテルに残る役割があります。従業員ごとのアクセス権限、パスワード、各部門の端末です。
更新の行われ方
オンプレミスでは、新しいバージョンをホテルのサーバーにインストールする必要があり、通常はまとめて計画的に行います。クラウドでは、提供会社が自社のインフラ上で更新します。ただし、通達99/2025/TT-BTC、電子インボイス、宿泊届といった新しい制度にソフトウェアがどれだけ早く対応できるかは、モデルよりもまず、そのソフトウェアが今も開発され続けているかどうかで決まります。DiHotelでは、会計モジュールDiACCがすでに通達99号の勘定科目体系で稼働し、電子インボイスも連携済みです。
数字を遠隔で確認できること
サーバーがホテル内にある場合、オーナーが数字を遠隔で見るには、通常、別途アクセス経路を設けるか、誰かが表計算ファイルを送ってくれるのを待つことになります。クラウド型ソフトウェアはインターネットがあればどこでも開けます。DiHotelでは、どの方式で運用しても、オーナーとGMはDiOwnerで数字を確認できます。運営システムと数字が一致する閲覧専用のスマートフォンアプリです。
大規模ホテルにとってもう一点:館内の設備
5つ星ホテルやリゾートには、通常、カードキー錠、電話交換機、客室テレビ、ミニバー、ビル管理システムがあります。DiHotelはこれらの設備群と双方向で連携します。具体的なメーカーや機種世代の一覧は、どの導入モデルを選ぶ場合も、確定前にホテルで現地調査する必要があります。プラットフォームの詳細はDiHotelのエンタープライズ基盤の記事にあります。
第3部:インターネットが切れたら?
これは経営陣が真っ先に尋ねることの多い質問であり、誤解が生じやすい点でもあります。それぞれのモデルに弱点があります。オンプレミスでは社内のサーバー、クラウドではインターネット回線です。
| 障害 | オンプレミスで運用 | クラウドで運用 |
|---|---|---|
| インターネット障害 | DiHotelをホテル専用のサーバーでオンプレミス運用している場合、フロントは社内ネットワークで通常どおりチェックイン・チェックアウトを行える。オンライン販売チャネルとの接続、電子インボイスの送信、DiOwnerでの数字の遠隔確認は回線の復旧を待つ | クラウド型ソフトウェアは接続がなければ動かない。ホテルには予備のインターネット回線と、障害が起きる前の具体的な計画が必要 |
| ホテル内のサーバー故障 | サーバーが修理されるか、バックアップから復元されるまで、全部門でソフトウェアが止まる。予備部品と、復元テスト済みのバックアップが必要 | 社内にサーバーがない。インフラは提供会社が担う |
| 館内の停電 | サーバー、ネットワーク機器、端末のすべてに無停電電源装置または発電機が必要 | ネットワーク機器と端末には電源が必要。クラウド上のデータには影響しない |
どのベンダーであっても、ホテルは、選んだ導入方式そのものについて、インターネット障害時の計画を書面で示すよう求めるべきです。どの部分が動き続け、どの部分が止まり、待っている間に各部門は何をするのか。たとえば予約チームは、接続が一時的に途切れている間に、チャネルの新規予約をどう追うかを知っておく必要があります。
第4部:5年単位で見るサーバーと保守のコスト
ソフトウェアの価格を1年単位で比べると、結論が偏りがちです。2つのモデルはコストの発生の仕方が大きく異なるためです。5年単位で見て、次の項目をすべて合計してから並べて比べてください。
- オンプレミスで運用する場合:サーバー、そして今後5年以内に更新時期が来るならそのサーバーの更新。OSとデータベースのライセンス(使用中のバージョンがサポート終了を迎える際のアップグレードを含む)。電気代、冷房、無停電電源装置、サーバールーム。バックアップ機器と作業工数。技術部門または外部委託先の時間。ソフトウェアの保守料。
- クラウドで運用する場合:定期的な利用料。主回線と予備のインターネット回線。ホテル内のネットワーク機器と端末。ホテルに残る技術的な作業。
- ハイブリッドで運用する場合:システムの分け方に応じて、両方のリストの一部。
本稿では数字を示しません。サーバーの価格、電気料金、インターネット回線、技術チームはホテルごとに異なるためです。当社は、各ホテルの実際の数字に基づいて5年間の総コスト表を作成します。乗り換えのお客様については、DiHotelの利用料は、ホテルが現在旧システムに支払っている保守料を上回りません。現在のサーバーが寿命に近づいているなら、サーバーのサポート終了:ホテルがすべきことの記事が、この判断のスケジュールを立てる助けになります。
第5部:ハイブリッドモデル——どんなときに合理的か
「すべて社内」と「すべてクラウド」という両極の間に、第3の選択肢があります。システムの各部分を、それぞれ適した場所に置くことです。2つの部分の境界に万能の公式はなく、現地調査の後、オーナーのデータに関する要件と各施設のインターネット回線の安定性に基づいて線を引きます。この方向は、通常、次のような場合に検討する価値があります。
- オーナーはデータの一部を社内に置きたいが、インフラ全体をホテルが抱えることは望まない。
- チェーンに、回線が安定した都市部の施設と、回線が不安定な遠隔地の施設がある。
ハイブリッドは「どんな場合でも安全」な選択ではありません。どの部分をどこに置き、どの部分を誰が担うのかを明確に分ける必要があり、それを契約に明記しなければなりません。
第6部:3つの選択肢の比較表
| 基準 | オンプレミス | クラウド | ハイブリッド |
|---|---|---|---|
| データの所在 | ホテルのサーバールーム | 提供会社のデータセンター | 必要に応じて分け、契約に明記 |
| バックアップ、復旧、インフラのセキュリティ | ホテルが担う | 提供会社が担う | それぞれ自分の側にある部分を担う |
| ソフトウェアの更新 | ホテルのサーバーに計画的にインストール | 提供会社が自社インフラ上で更新 | 部分ごとに |
| インターネットが切れたとき | フロントは社内ネットワークで通常どおりチェックイン・チェックアウトを行える。販売チャネル、電子インボイス、DiOwnerは回線の復旧を待つ | 予備回線が必要 | どの部分がオンプレミスにあるかによる |
| 数字の遠隔確認 | 別途アクセス経路が必要。DiHotelならDiOwnerで | インターネットがあればどこでも開ける | DiOwnerで |
| 初期費用 | サーバー、基盤ライセンス、サーバールーム | ハードウェアは少なく、期間ごとに支払う | 分け方に応じて中間 |
| ホテルに必要な人員 | 社内または外部委託のサーバー管理者 | ネットワークと端末を見る担当者 | オンプレミス部分の管理者 |
| 適しているケース | データ方針で社内保管が求められる。回線がまだ安定していない。技術チームがある | インフラの負担を減らしたい。回線が安定している。現地に技術スタッフのいない多施設チェーン | データ方針や遠隔アクセスの必要性が部分ごとに異なる、またはチェーンの施設間で回線品質が異なる |
第7部:3つの質問による判断枠組み
次の3つの質問で、選択の大部分が決まります。答えを1枚の紙にまとめ、すべてのベンダーに同時に渡してください。そうすれば、提案を同じ要件で比較できます。
- 1. オーナーのデータ方針はどうか? オーナー、親会社、運営パートナーがデータの社内保管を求めるなら、オンプレミスまたはハイブリッド寄りに。そうした要件がなく、ホテルがインフラの負担を減らしたいなら、クラウドは検討に値する選択肢です。
- 2. 現地のインターネット回線は安定しているか? 異なる2社の回線があり、障害がまれならクラウドも可能です。回線が不安定な遠隔地のリゾートなら、オンプレミスかハイブリッドを検討すべきです。
- 3. チェーンと技術チームの規模はどうか? 施設が多く、各拠点に技術スタッフがいないなら、施設ごとのサーバーは管理対象が1つ増えることを意味します。技術チームと基準を満たすサーバールームがあれば、オンプレミス運用は負担になりません。
どれか1つの質問だけで決まるわけではありません。データ方針はオンプレミス寄りでも、技術チームがないホテルもあります。その場合は、ハイブリッドモデル、あるいはサーバー管理の外部委託が、検討すべき2つの方向です。DiHotelは3つの方式すべてで動くため、ホテルはソフトウェアの制約ではなく、この3つの答えに基づいて選べます。
第8部:本当に避けるべきもの——老朽化したサーバーに縛られること
大きなリスクは、オンプレミスかクラウドかの選択そのものではなく、ホテルに選択肢がなくなることにあります。サーバーにもソフトウェアにもライフサイクルがあり、何年も前に導入したシステムが寿命を迎えるのは誰の落ち度でもありません。しかし、次の兆候のうち2つ以上が当てはまるなら、ホテルは縛られています。
- ソフトウェアが特定の1つのバージョンのOSまたはデータベースでしか動かず、そのバージョンはすでにサポートが終了している。
- データをファイルにすべて出力できない、または一部しか出力できない。
- 制度が変わるたびに、経理チームが長く待つか、手作業で調整しなければならない。
- サーバー管理者のパスワードを知っているのが一人だけである。
- オーナーに数字を遠隔で見せるために、専用インフラへの追加投資が必要になる。
新しいソフトウェアを選ぶときは、どのモデルで運用するにせよ、契約の3点をよく読んでください。データは誰のものか、ホテルは何をどう出力できるのか、ベンダーは制度への対応をどう約束しているのか、です。
第9部:旧世代のオンプレミス型システムを使っている場合——安全に乗り換える方法
ソフトウェアを変えても、モデルを変える必要はありません。データを社内に置きたいホテルは、専用サーバー上でDiHotelをオンプレミス運用できます。データ移行ツールはある施設ですでに実運用され、6万件を超える顧客プロフィール、5,000件を超える予約、15分未満のマシン稼働時間、100%一致、ロールバック可能という結果でした。これは1回の実行結果であり約束ではありません。プロジェクト全体では規模に応じて通常2〜3週間かかります。サーバーのスケジュールはサーバーのサポート終了の記事に、手順はホテル管理ソフトウェア移行チェックリストの記事にあります。
第10部:「0円乗り換え」パッケージ
このパッケージは、客室数50室以上のホテル、または2施設以上のチェーンで、旧世代のオンプレミス型システムを使っており、2027年6月30日までに契約を締結するお客様が対象です。パッケージでは、DiHotelはデータ移行を無料で行い、それでも試験運用を先に実施し、データのグループごとに照合し、ロールバックの地点を設けます。旧システムはすぐに止めず、3〜6か月間閲覧専用モードで残します。旧システムの契約の残存期間(最大6か月)はDiHotelの利用期間に上乗せし、ホテルが2社に同時に支払うことのないようにします。本稼働日の前に双方が残高確定記録に署名し、各部門は操作マニュアルと録画付きの個別トレーニングを受けます。乗り換えのお客様の利用料は、現在旧システムに支払っている保守料を超えず、客室数とモジュール数に応じて算定します。DiHotelは値引きはしませんが、その分を移行リスクの解消に充てます。条件の詳細は契約書に記載します。
貴ホテルにどのモデルが合うか、迷っていませんか?
第7部の3つの質問への回答、施設数、サーバーの現状をDiHotelチームにお送りください。契約の話に入る前に、貴ホテル専用にオンプレミス、クラウド、ハイブリッドの3案を描き、貴ホテルの実際の数字に基づく5年間の総コスト表をお付けします。
よくある質問
オフライン型のホテル管理ソフトウェアとは何ですか?
オンプレミス型ソフトウェアの通称です。ソフトウェアはホテル内に設置したサーバーで動き、各部門は社内ネットワークでつながります。このソフトウェアでも、オンライン販売チャネルからの予約受信、電子インボイスの送信、数字の遠隔確認といった外部とやり取りする業務にはインターネットが必要です。
インターネットが切れても、オンプレミスで運用するDiHotelでチェックインはできますか?
はい。DiHotelをホテル専用のサーバーでオンプレミス運用している場合、フロントは社内ネットワークで通常どおりチェックイン・チェックアウトを行えます。オンライン販売チャネルとの接続、電子インボイスの送信、DiOwnerでの数字の遠隔確認など、インターネットが必要な部分は回線の復旧を待つことになります。
クラウドに保存したホテルのデータは、ホテルのものですか?
はい。DiHotelでは、どの方式で運用してもデータはホテルのものであり、ホテルが全データを出力できることを契約に明記しています。クラウドで運用する場合、バックアップ、復旧、インフラのセキュリティは提供会社が担います。
5つ星ホテルはオンプレミスとクラウドのどちらを選ぶべきですか?
万能の答えはありません。決め手は3つです。オーナーのデータ方針、現地のインターネット回線の品質、そしてチェーンの規模と技術チームの力量です。DiHotelはオンプレミス、クラウド、ハイブリッドのいずれでも動くため、ホテルはソフトウェアの制約ではなく、この3つの要素に基づいて選べます。
ハイブリッドモデルとは何ですか?
すべてを1か所に置くのではなく、必要に応じてシステムを分けることです。社内ネットワークで動かす必要のある部分はホテルに置き、遠隔アクセスが必要な部分や提供会社にインフラを担ってほしい部分はクラウドに置きます。具体的な分け方は、各施設のデータ方針とインターネット回線に応じて現地調査で決めます。
旧世代のオンプレミス型システムからDiHotelへの乗り換えには、どのくらいかかりますか?
プロジェクト全体では、規模とデータの整備状況に応じて通常2〜3週間です。調査とデータのコピーでの試験運用は稼働中のシステムに触れないためすぐに始められ、本稼働日は閑散期に設定するのが望ましいでしょう。
結論
オフライン型のホテル管理ソフトウェアとクラウド型ソフトウェアの違いは、どちらが新しいかではなく、データの所在、インフラを誰が担うか、そしてどこか一か所が切れたときにどの部分が動き続けるかにあります。判断の前にすべきことは3つです。第7部の3つの質問に答えること、各選択肢の5年間のコストをすべて合計すること、そして現在のソフトウェアがホテルを老朽化したサーバーに縛っていないかを確認することです。
DiHotelはAIホテル管理ソフトウェアであり、5つ星ホテル、リゾート、チェーンのための基幹プラットフォームとして、ベトナムと日本で20年以上開発を重ね、現在300以上の宿泊施設にサービスを提供しています。専用サーバーで動くオフライン型のホテル管理ソフトウェアが必要なホテルはDiHotelをオンプレミスで、インフラの負担を減らしたいホテルはクラウドで運用でき、両者を組み合わせることもできます。5つ星ホテル管理ソフトウェアであり、チェーン全体のためのホテル管理システムでもあり、2027年6月30日までに締結する契約には「0円乗り換え」パッケージが付きます。
フロントのパソコンにインストールしたソフトウェアを使っていて、クラウドへの移行を決めたミニホテル、ゲストハウス、民泊には、DiCloud Blogの姉妹記事が手順を追って案内します:ホテル管理ソフトウェアをパソコンからクラウドへ移す(英語)。その規模では、クラウドAIホテル管理ソフトウェアDiCloudはサーバーが不要で、オンラインAIホテル管理ソフトウェアとしてフロントのパソコンでもオーナーのスマートフォンでも開けます。
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